【動画を公開しました】公開シンポジウム「奈良美智のオンライン?カタログレゾネ?プロジェクト——現代美術のドキュメンテーション考——」
INFORMATION
2/4追記
【動画を公開しました】
シンポジウムの当日の模様を動画にて公開しましたので、下部備考欄よりご覧ください。
「カタログレゾネ Catalogue raisonné」とはフランス語で「論理的思考に基づき編纂された目録」を意味し、現在では特定の美術作家や美術館について、全作品を記載した総目録のことを指す。本シンポジウムでは、国際的に活躍する現代美術作家、奈良美智氏が2021年11月からウェブ上で公開し始めたオンライン?カタログレゾネについて、このプロジェクトの概要や理念、データベースの編集、システム構築など、製作に携わった各担当者が専門分野の視点から論ずることにより、現代美術のドキュメンテーションの最前線について理解を促し、人文情報学のこれからの可能性について考える。
講師
国立西洋美術館学芸課主任研究員情報資料室長
川口 雅子(かわぐち まさこ) 氏
東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程満期退学。財団法人ポーラ美術振興財団ポーラ美術館を経て2003年より国立西洋美術館に勤務、現在は学芸課情報資料室長。美術館の収蔵作品?図書の情報管理公開を担当。共編著に『松方コレクション 西洋美術全作品』全2巻(国立西洋美術館/平凡社、2018–2019年)、論文に「重役 私財提供と松方コレクション売立」(『松方コレクション展』、2019年)、「カタログ?レゾネ編纂と美術作品のドキュメンテーション」(『アート?ドキュメンテーション研究』、2020年)など。一般社団法人全国美術館会議情報?資料研究部会幹事、内閣府「魅力ある新国立公文書館の展示?運営の在り方に関する検討会」委員、?化庁アートプラットフォーム事業?本現代アート委員会委員。第15回西洋美術振興財団賞?学術賞受賞(2020年)。
株式会社コギト美術系出版編集?校正
和田 綾乃(わだ あやの) 氏
1973年東京都生。明治学院大学文学部芸術学科卒。1995年株式会社コギト入社、現在に至る。おもに展覧会カタログの編集?校正、アートディレクションを担当。『宇佐美圭司 よみがえる画家』(東京大学、2021年)、『美を結ぶ。美をひらく。』(サントリー美術館、2020年)、『松方コレクション展』(国立西洋美術館、2019年)、『松方コレクション 西洋美術全作品 第2巻』(国立西洋美術館/平凡社、2019年)、『モネ それからの100年』(名古屋市美術館他、2018年)、『東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展』(茨城県立美術館他、2017年~)など。
インディペンデント?ウェブディレクター
萩原 俊矢(はぎわら しゅんや) 氏
1984年、神奈川県川崎市生まれ。東京工芸大学芸術学部卒業。2012年、セミトランスペアレント?デザインを経て独立。現在はウェブ?デザイナー/ウェブ?ディレクターとして、ネット?アートの分野を中心に、プログラミングとデザインの領域を横断的に活躍する。フリーランスとしての活動のかたわら、多摩美術大学、京都精華大学で非常勤講師として専門分野の教育にも従事。IDPWやTRANS BOOKSといったアートプロジェクトで、文化庁メディア芸術祭新人賞や東京TDC RGB賞などを受賞。文化庁メディア芸術祭アート部門選考委員。東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京TARL東京プロジェクトスタディでは2021年のナビゲーターを務める。
株式会社グランドベース、ウェブエンジニア
藤森 吉昭(ふじもり よしあき) 氏
1981年生まれ。ウェブ?ディレクター/エンジニアとして、コンテンツ設計?フロントエンド開発を中心に、グローバル企業のサイト開発、美術館のアーカイヴやデータベース構築、大規模ECサイトなどのウェブ制作に従事する。フリーランスを経て、2006年より株式会社グランドベースに参加。多摩美術大学他、非常勤講師として専門分野の教育にも従事する。2009年「ヴァーチャルプレビュー」デザイナーとしてグッドデザイン賞受賞。主な作品として「NTTインターコミュニケーション?センター」「日清食品グループウェブサイト」「文化庁メディア芸術祭歴代受賞作品ウェブサイト」「東京大学生産技術研究所ウェブサイト」など。
本学文学部史学科教授
野中 健一
本学文学部キリスト教学科教授
加藤 磨珠枝
詳細情報
名称
内容
川口 雅子 氏/企画アドバイザー
「カタログレゾネはなぜ必要か」
和田 綾乃 氏/編集担当
「〈作品〉総目録から〈奈良美智〉総目録へ」
萩原 俊矢 氏/ウェブディレクション担当
「長く運用できる情報公開の基盤を目指して」
藤森 吉昭 氏/エンジニア?システム担当
「使い勝手の良いウェブシステムにむけて」
【趣旨説明とコメント】
加藤 磨珠枝/趣旨説明、司会
野中 健一/コメント